水冷麺 ムルネンミョン

韓国固有の食べ物で、古書などの記録では朝鮮時代から好んで食べた物だと推測される。
そば粉に緑豆でん粉を混ぜた麺は、独特のコシの強さが特徴だ。 大きいな器に盛って、片肉、牛肉炒め、きゅうりの千切り、梨の千切り、ゆで卵などをのせる。 麺には牛肉、鳥肉、きじ肉で作った肉のダシ汁やトンチミ(水キムチのスープ)をあらかじめ冷たく冷しておく。 器に麺と冷たいスープを入れて、酢、からしを添えて食べる。
この冷麺を平壌冷麺と言う。また咸境道地方で発達した咸興冷麺はこの地方でたくさん取れるじゃがいも片栗で作るちょっと硬めの麺で生きの良い魚で刺身をのせ、コチュジャンで味付けして混ぜて食べる。  寒い冬季にも暖かいオンドルの部屋で、冷たい平壌冷麺やピリッとこしのある咸興冷麺を好んで食べた北韓の食べ物文化は、 6.25戦争後、南側でも広く愛用されて今は夏季の食べ物となった。

刺身冷麺 フェネンミョン

唐辛子で味付けしたフェ(刺身)をのせた冷麺。魚はエイやマナガツオなどが多く使われる。
エイの味付け刺身をのせたビビン冷麺は、咸境道の郷土料理 咸興冷麺とも言う。ゆでた麺をつゆに入れずに、エイの刺身を辛く和えて麺とまぜて食べる冷麺。 麺はジャガイモやサツマイモの片栗粉を練って沸騰したお湯でゆでる。茹で上がった麺は、すばやく冷水で洗い、水気を切り大きな器に盛る。
エイは刻んで唐辛子粉やヤンニョんで辛く味をつけて和え、きゅうり、大根などを切ってのせる。

マックッス

そばをキムチの汁に入れて食べる 江原道地方の独特な食べ物で、そばマックスとも言う。そば粉を熱いお湯で煉って形に入れる。沸騰したお湯入れてゆでて冷水に 3~4回ゆすいで、そば玉を作る。
キムチは食べやすい大きさに切り、きゅうりは薄く斜めに切って塩でしばらく漬けてからぎゅっと絞る。そばを器に盛って、キムチの汁を注いだ後、その上に切ったキムチと塩漬けたきゅうりをのせてゴマと唐辛子粉を振りかける。キムチはトンチミ、薄切り大根のキムチ、白菜キムチなどを使う。塩辛と唐辛子粉が少ない澄んだ水キムチが良い。 つゆはキムチの汁と冷した肉だし汁を半分ずつ交ぜればもっと良いが、この麺は香ばしくて淡泊な味を楽しむため、肉類やなが葱、ニンニクなどの味付けは麺本来の味を害する。

チェンバンクッス

平安道地方の郷土料理で、真鍮で作った丸い鉄鍋に肉で取っただし汁を注いぎ、ゆでたそばを入れて牛の骨付きすね肉、牛舌などの肉と緑豆チジミや野菜などを煮て、鍋を囲んで食べる食べ物だ。 
牛のすね肉、牛舌などは、茹でて斜めに切る。きのこ、なが葱は千切にする。 ゆでたそばを鍋に入れて、準備した肉と野菜を添えて盛り、だし汁を注いで沸かす。 ヤンニョンを鍋の真ん中に置き、味付けしながら食べながら余分なあくは取り去る。

メミルクッス

そば粉を主原料で作った麺。そばは寒い地方でもよく育ち、種を振り撤いてから 60~100日なら収獲ができ不毛な地でもよく育つ。こう言う理由から、そばは昔から救荒食品として使われてきた。
そばは花が咲いた後、三角稜形の黒い皮を持った表皮の種がなる。この皮をむき、中の胚乳部をパウダー状にしたのがそば粉だ。 
製粉はそばを石臼にひいて粉碎するが最近では、製粉用の小型ローラーなどが使われる。そばの原料に対してパウダーの割合は 70〜75%だ。
中心部のみを粉にする事が、一番色回りが白く、粉をたくさん出すほど色回りは黒いが風味が良い。そばは製粉直後の物が特に風味があるが、十分に乾燥させたそばを寒冷した所で保管すれば 4~6ヶ月は味を失わない。そばは本来粘りがあるが、熱を加えると麺の状態を保つのが難しいため、麺を作る時は、そば粉と小麦粉を 7:3の割合で交ぜ、その他に黄な粉、片栗粉、卵などを交ぜて使う。
そばは沸騰したお湯でゆでて、冷水を流して笊に引き上げて水気を切る。熱いそば汁に入れて食べるか、またはざるそばのようにして食べる。特にざるそばの場合、牛でダシを取るか、鶏肉でダシをたった汁を冷して、そばをつけながら食べる。 また冷たいキムチの汁に入れて、キムチときゅうりをのせて食べるのも有名だ。

コンクッス

大豆を茹でて、こした冷たい豆乳スープに麺を入れたもの。食欲が減退する夏に食べたい一品。豆の汁に炒めたごまを磨ってこして交ぜ、そこに麺を入れて、適当に漬かった若大根キムチを添えれば、素朴ながらも栄養的に均衡取れた食べ物になる。 豆を研いで洗い 5~6時間 水に浸してから引き上げ軽く煮て、石臼やミキサーで豆を挽く。ゴマは、焦げないように炒めて挽く。挽くときは、冷した水 7~8コップを準備して少しずつまぜながら挽く。
小麦粉を煉って作った麺や市販の麺をゆでて、氷水に濯いでおく。用意した汁(豆の汁にゴマをすったものを交ぜた汁)に塩で味をつけて、麺を入れ氷を浮かべて若大根キムチを添える。