ワカメのスープ(ミヨック)

成長期の子供と産婦授乳婦などに特に良い。昔から韓国では産婦の必須な日常食で、三七日以内の産婦には出産直後殺生を避けるという意味で、牛肉の代わりに乾燥した貝を入れて沸かし、産後がよければ牛肉や鳥肉などを入れて作った。
元々ワカメスープは、肉よりも良質の醤油とゴマ油を調味料にして味をつけたが、近来は大部分牛肉を入れてだしをとる。韓国では、誕生日の朝には必ずワカメスープを作る。
ワカメスープを作る方法は、わかめをきれいに洗い、適当にきった後、刻んだ牛肉、ニンニクのみじん切り、ごま、塩、ゴマ油、醤油を一緒に交ぜて水を注がないで炒めてから水を注いで煮込む。

ソルロンタン

韓国語でタン(湯)はスープを意味する。 ソルロンタンは、牛の多くの部位を一緒に入れて煮込んだスープ。またはそのスープにご飯やそうめんを入れた食べ物。 牛の頭、足の骨、すね肉、内臓などを10時間以上煮込むと、スープが乳白色になり、独特の風味が出る。
大きい釜に水を十分に注いで骨を入れて煮る。 煮ている最中にアクが浮び上がれば取り除き、臭みを取る為に生姜、なが葱、ニンニクなどを入れる。肉類を鍋に入れてスープがすんで白くなるまで一緒に沸かした後、骨は引き出して肉と内臓を食べやすい大きさで切り再び鍋に入れる。トッベギ(一人用鍋)にソルロンタンを盛ってご飯と塩、唐辛子粉、胡椒、ねぎのみじん切り、ニンニクのみじん切りなどを入れ好みの塩加減にして食べる。この時、ゆでた牛の頭肉、牛舌などを別に取り、おつまみとして食べても良い。

ポシンタン

犬肉をじっくり煮こんで作る韓国固有の食べ物で、狗醤(クジャン)、地羊湯(ジヤンタン)とも言う。
犬肉は、煮てみそを溶いたスープを注いぎ煮ながらニンニク、生姜、なが葱、唐辛子粉などで味付けをして、さらにじっくり煮こむ。 肉がどろどろになったら取り上げ、骨と殻を取り去り、肉を適当な大きさに切り、一部はスープに戻し、一部はいろいろな味付けをして和えて食べる。 犬肉のスープを食べる時は、えごまの粉をたくさん入れて食べる。犬肉のスープは、消耗した体力を改善し、内臓を丈夫にさせ、陽の気を上昇させる効果がある。肉を煮るときの香辛料で食欲を増進させ、消化を助ける効果もある。また昔から夏ばて防止、病気回復にも効果があることで知られている。

カムジャタン

カムジャ(ジャガイモ)と豚の背骨を煮込んだスープ鍋。専門店で食べることが出来る。骨の周りについた肉をはしでこそげながら食べる。豚肉の旨みが染み込んだジャガイモもひじょうにおいしい。後で残ったスープにご飯を入れおじや風にして食べてもいける。
カムジャタンは三国時代、豚飼育で有名な全羅道地方で由来され、全国各地に伝えられた韓国固有の伝統的な食べ物。 仁川港が開港されると同時に、全国各地の人々が集まり、各地の食べ物が交換される中で、徐徐にカムジャタンが根付き始めたのは、仁川で 1899年 京仁線開通工事に多数の人力が動員されながら骨ヘジャンクックとカムジャタンが仁川の代表的な食べ物として定着し始める。今は、一つ飛びにカムジャタン店があるほどカムジャタンは仁川を代表する伝統的な食べ物として位置づいた。
カムジャタンの由来は、高句麗、百済、新羅が雌雄を競った三国時代に豚飼育で名声が持ちきりだった現在の全羅道地域で農業に利用される'牛' の代わりに '豚'を捕い、その骨で取っただしで食べ物を作り、骨が弱い老弱者や患者たちに食べさせたことから由来されたと伝わる。

ユッケジャン

ポシンタンを嫌う人々が牛肉でポシンタンのように辛く作ったスープで、真夏に食べる時食だ。ユッケジャンに使われ肉は牛の胸部の肉やすね肉を使う。
牛の肉は、きれいに洗い、骨の内側に付いた脂を引き離し、塩でもんで洗った後、沸騰したお湯に入れて出す。内臓は、表の脂を取り除いた後、塩でもんで洗い長さ 7cm 程度に切っておく。 唐辛子粉をごま油で和えて、唐辛子油を作る。厚い鍋に水をたくさん注いで沸かし、肉、内臓を入れて煮込む。 
柔らかくなった肉を引き上げて食べやすく薄く切る。内臓類も薄く切った後、ねぎのみじん切り、ニンニク、醤油、ごま油、胡椒などを入れて和える。 なが葱を沸いているお湯で軽くゆでて取り出し、味付けした肉とともにスープに入れて一度沸かした後、唐辛子、油を入れてまた煮て、塩やコチュジャンで味付けをする。

へジャンクッ

二日酔いに効果的なへジャンクッは、血の固まり(ソンジ)と野菜を入れて煮たスープでソンジスープとも言う。新鮮なソンジには鉄分を含めたさまざまな営養分が含有されている。 牛の骨を煮たスープに白菜、大根の葉などと煮るといい味がでる。先に骨をじっくり煮こんだスープをこしておく。青白菜や大根の葉を煮てヤンニョンで味を付けて置く。 太めに切った赤身を細く切り、煮て味付けしておいた青白菜や大根の葉ともに和えて準備したスープを注ぎ沸かす。 スープが沸いたらソンジを取り出し、なが葱、唐辛子粉を入れて煮込み熱い内に善に出す。

マンドゥクッ

肉と野菜がたっぷり入ったマンドゥ(餃子)をふんだんに入れた、さっぱり塩味でボリュームたっぷりのスープ。

トック

澄んだスープに薄く切ったカレトック(トックのお餅)を入れて沸かしたスープで、元々、お正月の朝に食べる。 新たな年は、天地万物が更生復活する。その日は厳肅で清潔でなければならないという 元来、宗教的意味から始まった。昔、トックを作る時は、きじ肉を使ったが、今は身近な牛肉や鳥肉を使う。牛肉を使うときは、やや厚めに切って味を付けて焼いておく。スープに刻んだなが葱を入れて沸かす。たまごは薄く焼いて千切りにしておく。
白餅を薄く切り、ぐらぐら沸いているスープに入れる。餠が浮び上がったら器に盛って、焼いた牛肉、のり、松の実などを上にのせて飾る。

チョレンイトック

開城マンドゥ(餃子)、ボッサムキムチと並ぶ開城地方の3大食べ物で数えられる郷土料理。
模様が独特な開城地方のお正月食だ。チョレンイトックは、作りたてのカレトック(トックのお餅)をどんぐりくらいの大きさ2p 位に切った後、中を押して繭模様に作った餠だ。他の地方のトックのように斜めに切らずに、コロコロに切った後、中を竹刀で押して、まるで蚕のマユの形にしてスープに浮かす。
このトックに使われるカレトックは、他のカレトックより細く、ねりがある。
また餠が熱いうちに作らなければきれいな模様が作れないので、あらかじめゴマ油を準備して手早く作らなければならない。この時、冷水やお湯に浸してから沸かせばもっとシコシコした味がでる。 だしは、牛の骨などを煮こんで作る。だし汁が煮えたら餠を入れ、餠が浮び上がれば器に盛って味付けした肉、金糸卵などをのせる。
伝統的にチョレンイトックは、真ん中が括れている模様がヒョウタンみたいだと言い、鬼を退けるという意味を持っている。 また蚕のマユみたいだと言い、一年の吉運を象徴するとも言う。 一説には竹刀で餠を押すのは、朝鮮太祖 李成桂の首を締めることを象徴すると言う伝えもあるが、これは高麗が滅亡した後、首都である開城地方で国が亡びた恨みをチョレンイトックを作りながらはらし祈ったとも言われる。

トガニタン

牛骨をじっくり煮込んだコクのあるスープに、プルプルになるまで柔らかく煮込んだトガニ(関節)が入ったスープ。